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インテリム沖縄ラボレポート

沖縄の海

インテリムはアジア展開しているグローバル企業ですが、もちろん国内にも複数の拠点があります。
今回は青く美しい空と海が印象的な沖縄の研究開発部員からのレポートをお届けします。

沖縄ラボ位置情報

この研究所では構造解析、成分抽出、残留金属イオン測定、治験薬の割付試験、受託合成を扱っていますが、今回は特に受託合成化合物についてフォーカスしてみたいと思います。
一般的に受託合成化合物には新規と既知の二つのタイプがあります。

① 新規化合物:これまで合成されていない化合物

化合物の構造は、想定されているが、当該化合物を合成するルートが不明

※この化合物合成を受託した場合の課題:
◆想定構造だけなので、実際に合成可能か不明である
◆既知情報がないので、文献、化合物データベース、ノウハウなどを駆使して合成ルートを想定
◆同じく既知情報がないので、試行錯誤を繰り返しつつ目的の化合物をつくる

② 既知化合物:これまでに合成された化合物

化合物の構造は、合成品で確認されており、その合成の際の合成ルートは判明している

※この化合物合成を受託した場合の課題:
◆合成できることはわかっているが、既存のルートを洗い出しそれが使用可能かは確認が必要
◆既存ルートが採用できない場合は、新たな合成ルートを設定しなければならない
◆新たな合成ルートが妥当かどうか、やってみなければわからない

いずれのタイプも、困難ではありますが大変やりがいのある仕事であり、インテリムでは10年以上の経験を持つベテランたちが、特に既知化合物に関して、最短かつ低コストの合成ルートをご提案することを得意とします。

守秘義務はもちろん、安全管理も徹底しており、日々ラボの衛生管理に努めています。

また、こうしたノウハウを活かした分析業務の受託事業も行なうことができます。
具体的には日頃使用している分析機器を活用し、臨床開発部とのコラボレーションして化合物濃度測定を行い、場合によりQCもしています。

今後は、「治験薬割付試験」や「薬剤から有効成分、不純物の抽出」、「製剤からの溶解性試験」など様々な領域に取り組んでいきます。

取り扱いに細心の注意を要する研究は時として大変ですが、青く美しい海を見ながら出勤し、お昼は沖縄の味覚を満喫、帰りは夕日の色に染まった海を見ながら退勤という恵まれた環境にあります。

お客様のサテライトラボとして、これからもインテリムのケミストたちは未知の化合物から新しい薬の種を探し続けるために励み続けます。


2018年12月10日