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CROで働くモニターに求められるスキルとは

製薬メーカーからCROへののアウトソーシングが高まるにつれ、モニターのキャリア形成の場として、臨床開発のノウハウを蓄積しているCROが注目されています。今号では、CROで働くモニターに求められるスキルと、インテリムが独立系CROとして取り組んでいる活動、インテリムが求めるモニター像についてご紹介いたします。

インテリムが求めるモニターとは

インテリムのモニタリングチームは、担当するプロジェクトの規模や領域にかかわらず、与えられた指示のまま動くだけではなく、自ら考え、提案し、行動できる人財で構成された「自立型人財のチーム」、かつ、高いモチベーションと新薬開発への熱意にあふれたメンバーのみで構成された「熱いチーム」、その両方を目指しています。
そのためインテリムで働くモニターには、共にヘルスケアプロフェッショナルとして社会に貢献していけるだけの、医薬品開発者としての自覚と誇りを持ち続けていてほしいと考えています。
また、これからのモニターはグローバルスタディに携わる機会がどんどん増えていき、英語を避けては通れなくなります。英語力を問われると、「TOEICが何点以上ないといけない」とか、「ネイティブ並に流暢にしゃべれないといけない」と連想し高いハードルがあるように感じてしまう方がいますが、そんなことはありません。尻込みせず積極的に挑戦できる人財こそ、弊社が求めるグローバルな人財です。

成長を続けるCRO業界

インテリムはCROです。いまCRO以外で仕事をしている方は、インテリムで働くということ以前にCRO業界のことがよく分からないかもしれません。そこでCRO業界の現状について少しご紹介しましょう。


高齢化の進行やグローバルマーケットの拡大によりますますニーズが高まっている医薬品業界。その医薬品業界において、製薬企業のパートナーとして新薬開発に必要な様々な業務を代行・支援するのが私たちCROのミッションです。
CRO業界全体の市場規模や従業員数は年々拡大し続けています。海外では30年以上前からCROへ委託することがスタンダードでしたが、近年日本にもその波が到来し、3、4年前にメーカー全体のCRAの人数がCRO全体のCRAの人数を下回るほどになっています。

こうして各メーカーから様々な業務を受託すればするほど、臨床開発のノウハウはCROに蓄積されていきます。製薬メーカーがCROに委託する理由は固定費の削減やCROでの集中実施による業務効率化等いろいろありますが、CROが蓄積している「高度なノウハウの利用」ということも大きな理由として挙げられます。
臨床開発モニターとしてスキルアップするには、CROは非常に有益な舞台です。

選ばれるCROになるために

製薬メーカーからのアウトソーシング率は委託範囲の広がりと共に今後も上がっていくと考えられ、最近では治験のグローバル化、IT化が促進されるにつれてCRO格差が広がり、統廃合が進んでいます。CRO業界を取り巻く環境は、いま大きな変革の時代を迎えています。
ビジネスモデルの変化に対応できるCRO、単なる受託機関としてではなく自立したプレーヤーとして臨床試験の一端を担うことのできるCROがこれからは選ばれていきます。
今後も選ばれ続けるCROであるために、インテリムはベンチャーの特性を活かして既成概念にとらわれることなく、全ての仕事において「適正品質・適正価格」を追求しています。

Quality:社内で専門性の高いオンコロジーCRAを育成し、アンメットニーズに対応

2011年にインテリムのブランド価値を高める施策のひとつとして掲げたのが「オンコロジー」。オンコロジーを含めてアンメットニーズに対応できるサービスを拡充させていくために、まずはオンコロジー経験者に中心に専門部隊(=オンコロジー開発部)を立ち上げました。
さらに、オンコロジーCRAを社内で育成すべく、同年9月に独自の「オンコロジーCRA認定制度」を開始しました。半年間にわたって基礎腫瘍学から最新の化学療法まで幅広く学習し、製薬企業のオンコロジー開発部門の社員と同等以上の専門性を身に着けることが可能になります。


また、認定を受けることによって社内のオンコロジープロジェクトに優先的にアサインされるようになるため「いつかは抗がん剤の開発に携わりたい」と思っているモニターにとって挑戦する機会が平等に提供されます。
※オンコロジー研修プログラムの企画にあたっては、インテリム特別顧問の西條先生にも全面的なご協力をいただいております。

Speed:2012年に次々とグローバル進出戦略を発表。アジアンスタディのインフラを構築

2012年度にはもうひとつの施策であるグローバル展開を2年前倒しさせ、加速度的に進めました。5月には台湾に駐在員オフィスを、そして9月には韓国に現地法人インテリムコリアを設立しました。これによりアジアンスタディのインフラが整い、現地採用した韓国籍のモニターとTV会議等で情報共有しながらビジネスを進めています。
さらに、11月には米国のQPSホールディングス社とグローバル治験実施を目的とした戦略的合弁会社(iQファーマサービス株式会社)を設立しました。こうしてアジアを代表するグローバル創薬開発パートナーを目指し戦略展開する過程で、医薬品開発における重点テーマの1つであるアジアンスタディの必要性や重要性、問題点に関してクライアント企業とディスカッションする場を設けたいと考え、弊社主催の「アジアンスタディ・セミナー」を開催したのも同年のことです。外資系、内資系製薬・医療機器メーカーの開発担当者様を中心に60名以上の参加申込があり、アジアの治験に対して活発な意見が交わされました。

Cost:業務効率化で生産性を上げ、品質を落とさずに低コストを実現する

安易に価格だけを下げてリソースやサービス全体の価値を下げても、長期的に"選ばれるCRO"であり続けることはできません。顧客へのアウトプットより自社のプロフィットを重視してサービス革新を怠ると、この統廃合の波の中で淘汰されていくCROの一つになってしまいます。
繁忙期を除き、インテリムのモニターの月平均残業時間は10時間程度と、国内CROの中でも非常に優れたワークライフバランスを誇っています。モニタリング業務を熟知した経験豊富なサポートチームが内勤業務をフォローすることで、モニターは外勤に集中し、無駄な残業や出張を減らしています。どうしても残業となる場合には全て実績で残業手当を支給していますが、「残業している=がんばっている」という旧態然とした風土ではなく、「効率的に仕事をしてプライベートの時間を大切にしている」モニターを評価する風土を持っています。そのため、インテリムのモニターは各々が工夫して業務を効率化し、結果として品質を落とさずに全体の生産性が上がり、低コストを実現しています。

インテリムはまだまだ発展途上のベンチャーCROです。これからのインテリムを共に盛り上げていってくれる仲間を募集しています!興味を持っていただけた方は、ぜひ採用情報からエントリーください。

2014年5月10日