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インテリムコリアについて

2012年9月に設立されたインテリムコリアについて紹介します。社長及びグローバル開発部長へのインタビューを中心に、インテリムコリア設立の経緯や韓国での治験や医薬品業界を取り巻く環境、同社の今後の戦略、並びにインテリムのグローバル開発体制の強みについて、お伝えいたします。

Q. インテリムコリア設立経緯について教えてください

A. まず、現在インテリムは、アジアに関しては日本、韓国、台湾、中国で治験実施可能です。グローバル治験に向けた戦略的合弁会社「iQファーマサービス」を米国大手CROであるQPS社と2012年11月に設立しました。
日本、韓国を当社が担当し台湾、中国をQPS社が担当するように地域別で分業をしています。
インテリムコリア設立は同年9月ですが、本格的に始動したのはソ・キョンヒGMが参画した12月からです。
クライアントからの照会でフルパッケージでの受託を依頼される事が増えてきていますが、日本のクライアントのアジア治験への関心が高まり、日本以外でのアジア地域(特に台湾、韓国)での治験相談を頂く機会が年々増えてきました。 その事が当初の予定を早めての韓国進出理由となっています。

Q. インテリムコリアの戦略について教えてください

A. すでに韓国にはローカル、グローバルCROが乱立しており、ローカルCROの淘汰やグローバルメガファーマの韓国撤退などが始まっています。韓国ローカル企業の市場性は大きくはありませんが、アジア全体として考えた時の市場は今後増えて行くと考え、我々はアジア系グローバルCROとしてのポジションを確立しようと考えています。
インテリムの「クオリティ」「スピード」をベースに「適正な価格」をグローバルで提供しつつ、現地の文化や風土を適切に融合していく予定です。

Q. 韓国の人財についての印象は?

A. 治験業界での人財に焦点をおいて考えると、非常に優秀です。 これは、台湾、韓国共通して言える事なのですが、基本的に皆英語力が高く、学習意欲が旺盛で治験に対する幅広い能力を備えている人が多いです。
日本と比較して地理的なアドバンテージにより、効率的な治験経験が積める事で短期間でも経験値の高い開発社員が多い印象があります。

Q. 韓国での治験や製薬業界を取り巻く環境についてはどうなっていますか?

A. MFDS(韓国食品医薬品規制当局)は製薬会社やCROが実施する治験をその最新の法令やガイドラインによって強力に支援しています。そのおかげで、韓国では他国と比較してより早い試験開始およびエンロールが可能であり、低コストで高品質な治験を提供できる環境が整備されています。
韓国では、主要な大都市に人口が集中しています。さらに大都市にメディカルセンターが集中しており、一時診療もそこで実施されます。また、患者さんが新薬治療を受ける機会に興味を持っていることから、日本より患者さんのリクルートが容易となっています。

Q. インテリムのグローバル開発体制の強みとは?

A. 日本発のグローバルCROであるインテリムが日本語で一括窓口をし、「日韓台中」の治験のプロジェクトマネジメントを行います。
各国の法規・規制に基づき適切な薬事対応を行います。アジア共通のSOPで臨床試験を実施します。
一般的な提携でなく、合弁企業、子会社との強力な連携により開発開始から申請までお手伝いをいたします。
各国のKOLネットワークも当社の強みになります。特にオンコロジー領域は、当社顧問である西條長宏先生のグローバルネットワークを提供できます。

インテリムコリアGeneral Managerのご紹介

Seo Kyounghee (ソ キョンヒ):大学院修士課程修了(薬学修士)、薬剤師 病院薬剤師、韓国の製薬メーカー研究員を経験の後に、グローバル製薬メーカーにて約12年韓国の臨床開発をリーダーの立場で牽引してまいりました。韓国の薬事規制や開発事情に精通しています。またメーカーや他のCROを問わず、幅広いネットワークを持っています。強いリーダーシップをもち、スピーディかつ丁寧な対応を身上としています。
また、母国語である韓国語のほか英語、フランス語も堪能で、日本語も少しながら話すことができます。

2013年2月10日