R:intellim

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オンコロジースペシャリスト対談

7月のR:intelllimの記事の中で、今期のインテリムの重要キーワードのひとつとして「オンコロジー」を挙げています。今月のR:intellimでは「オンコロジー」を中心になって動かしている2名にいくつかの質問を通して対談していただきました。オンコロジーのスペシャリストかつ新薬開発におけるゼネラリストである2名の対談を通じてインテリムの「オンコロジー」を通じて医療と組織にかける思いをお伝えしたいと思います。


今後のオンコロジー領域はどの様に展開してゆくと考えますか?

U.M.
進行がんに対する治療法は、既存の化学療法に、分子標的薬を上乗せしたレジメンが主流になると考えています。
T.K.
そうですね。標準療法はエビデンスの蓄積により変遷していく一方、テーラーメードへの流れもありますね。
U.M.
そのように変化してゆく中で治療の場については、入院から外来に移って行ったのと同じように、今後は外来から在宅へ、治療の場が変わって行くのではないでしょうか?
T.K.
そうですね。疾患の特性を考えると、家族と有意義な時間を過ごすという点において、在宅医療が広がっていくことを期待したいですね。

その中で、オンコロジー領域におけるアンメット・メディカル・ニーズにどのように対応していかれたいと考えていますか?

U.M.
手足の痺れや口内炎の痛みのような、自覚症状を伴う副作用に対する支持療法はまだ、十分に確立されていないと思っています。治療法だけでなく支持療法の開発に力を入れるべきと考えています。
T.K.
そうですね。支持療法の開発にも力を入れ、治療と支持療法のバランスが重要視された医療がより進むといいですね。

インテリムでオンコロジーチームが立ち上がったのはどのような背景がありますか?

U.M.
オンコロジーの領域の臨床試験が実施できるCROはありますが、会社としてKOLとの幅広いネットワークを持ち、患者さんの人数が少ない血液がんの臨床試験を効率的に実施できるCROは少ないと思います。そこで、「患者さんのため」をベースに上記の問題点を解決できる組織を目指して設立しました 。
T.K.
Uさんがおっしゃったとおり、外部との強いネットワークを持つ組織という、他社に無い特徴がありますね。一方で、新しい組織の立ち上げとなると社内の試験の稼動情況が気になる方もいらっしゃると思いますが、既にがん患者様を対象とした試験が3本動いています。また、近々新しい試験も開始されます。
U.M.
そうですね、組織が立ち上がってからの歴史はまだ浅いですが、がん患者様を対象とした試験は既に動いていますし、今後もたくさん動いていくことが予想されています。

インテリムのオンコロジーチームは、どの様な組織を目指していますか?

T.K.
モニタリングチームについては、与えられた指示のまま動くだけではなく、自ら考え、提案し、行動できる人財で構成されたチームを目指したいですね。
U.M.
Tさんのおっしゃる自立型人財が集まりつつも連携の取れたチーム、理想ですね。また、それぞれが他人事ではなく、自分や自分の身近な人ががんになった時に貢献できる、という意識をもった人財で構成された組織を目指したいと考えています。

インテリムのオンコロジーチームで他に無い特徴は?

U.M.
偏りの無い、幅広いKOLとのネットワーク、グローバル試験に対応できる教養、血液がんに対する薬剤の臨床試験も実施できる幅広い知識の全てを持ち合わせていることでしょう。
T.K.
そうですね、それらを可視化する制度として、オンコロジーモニター、オンコロジープロジェクトリーダーとして、Oncologistによる評価制度、認定制度を持っている点も他に無い特徴といえると思います。

インテリムチームの中でオンコロジー領域の開発業務にかかわることの魅力を教えてください。

T.K.
極めて高いモチベーションと抗がん剤開発への熱意にあふれたメンバーのみで構成された、「熱いチーム」で仕事ができる点でしょうか。
U.M.
そうですね、さらにインテリムには医薬品開発者としての自覚と誇りを持った人財が多く、その中でヘルスケアプロフェッショナルとして社会に貢献している、という実感を持てる点も魅力です。

インテリムのオンコロジーチームで他に無い特徴は?

U.M.
「熱い想い」と「能力」の双方を備えた人財がいることです。
T.K.
重複になりますが、オンコロジーチームのメンバーは「がんを治したい」という強い意志を持った方々の集まりです。この点において、他のどのCROにも負けない自信があります。
【 Interviewer’s eye 】

競争の激しいCRO業界において、独自の存在感を出すことで順調に成長を続けるインテリム。今回、初めて開発部門で立ち上げることとなった専門部隊とは、グローバルを視野に入れてのオンコロジー専門部隊である。
専門部隊の立ち上げに際し、常に市場、競合他社の戦略をにらみ、自社の優れた面を創出した結果、他社が絶対に真似の出来ない唯一無二のサービスの確立に至った。インテリムの今後の方向性に関する記事を近日公開予定。

成長率と、その独自性から業界内でも際立ち始めているインテリムにおいて、がん患者様の為に絶対に勝ち続けないといけないステージの幕が上がる。

2011年8月10日