R:intellim

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社長インタビュー

2011年6月1日からインテリムの第7期がスタートしました。第7期のスタートに際し代表取締役の社長に今期のインテリムについて、今後の展開について、いくつかの質問をさせていただきました。今月のR:intellimでは社長へのインタビューを通じて、インテリムの成長の要因、今後の可能性についてお伝えしたいと思います。

‘やるべき事、やれる事を確実に積み上げていき、海外戦略を本格化する今期は、とても重要な期となる’

Q 第7期が始まりましたが、今期の重点施策は何ですか?

今期のスローガンを「Brand value up for the next INNOVATION」としました。
インテリムのブランド価値を高めるあらゆる施策を実行していき、その中で「グローバル」と「オンコロジー」が重要キーワードです。
顧客のオンコロジーを含めたアンメットニーズとグローバルスタディに対応できるサービスを拡充していくことが重点施策です。

Q 具体的なアクションプランについて教えていただけますか?

インテリムは、アジアを代表するグローバル創薬開発パートナーを目指しています。
海外戦略は日本での基盤作りが出来た後と考えていましたが、2年前倒しさせ、国内と海外戦略を同時進行させていきます。
今期においてまずはニーズが高まっているアジアンスタディに対応できる体制を整えてゆく予定です。現在のところ、韓国、台湾、シンガポールが有力だと考えており、現地CROと提携するか現地法人を作るか、あらゆる手段を検討している段階です。 また、海外戦略の一環として世界で活躍できる開発社員の育成を本格化させていきます。

そして、「オンコロジー」部門の立ち上げを予定しています。
現在、インテリムに在籍している80名強のCRAのうち4割がオンコロジー経験者です。その中で、製薬企業、CROでオンコロジーのマネジャー及びPL経験者を中心に専門部隊を立ち上げる予定です。
オンコロジーを含めてアンメットニーズに対応できるサービスを拡充させていきます。

Q CROを含めたこれからの製薬業界はどのようになっていくとお考えですか?

外資の日本離れが加速し、アジア拠点における日本のプレゼンスが下がり続けることは止まらないと考えています。
医薬品売上世界第2位である日本ですが、治験を行うにはコスト高と英語の問題があるので、治験が韓国や台湾、中国に流れていく動きは止めようがないからです。メガファーマがアジアHQを日本からアジア他国に移転していることも十分な裏づけになっています。
もはや医薬品開発に英語力は当たり前であり、日本語だけで治験が進められてきた今までが特異的だと言えます。今後、グローバルに対応出来ない企業は淘汰されていくと予測しています。

Q その中で、CRO業界はどうなっていくとお考えですか?

格差が広がり、統廃合が進むと考えます。
依頼者である製薬業界の再編が毎年進んでいるのだから当然と言えますが・・・。日本国内にCROが70社ほどあるのは多すぎだと感じています。近い将来、3分の1位の規模に集約されていくと考えています。
競争に勝てないCROが安易に価格だけを下げてリソースやサービス全体の価値を下げている例が散見されます。それは、日本でCROビジネスが根付いて歴史は浅いが、新卒や未経験者を大量にアサインさせたり、リーダーやマネジャーをころころ変えたりして、アウトプットより自社のプロフィットを重視してサービス革新を怠ってきた反動だと考えています。

Q CROとして後発参入でありながらインテリムの成長要因は何だとお考えですか?

インテリムが誕生してまだ6年弱ですが、独立系CROとしては、売上、成長率ともに国内最大手に成長したと考えています。
インテリムの強みはベンチャーの特性を活かし、既成概念に捕らわれることなく、何事も柔軟にスピーディーに実行することです。そして、社員と会社の一体感を深め続けてきた事が、社員の会社へのロイヤルティと定着率の高さにつながっています。

Q  これからのインテリムが目指すものについて教えてください。

欧米のCROは非臨床から市販後まで一貫したフルサービスを提供するのが一般的であり、製薬企業以上の開発部門を有しトータル的なコンサルティングを行っています。
インテリムは欧米式CROを目指しています。
P1から市販後までフルラインで開発の受託が可能であり、依頼者の利便性を考えるとワンストップで一括受託が出来るインテリムは、まだまだ国内での成長が望めると考えています。そして、アジア、欧米のマーケット開拓も同時進行させていく予定です。

2011年6月10日